パステル画の歴史(外国編)
パステルの起源ですが、
ギリシゃ時代のエンカウスティーク(蝋画)の中に見られるという一説があります。
蝋画は字のごとく色付けした蜜蝋を溶かして描いていく技法。
この色付けにパステルが使われていたということですね。
紙ではない素材に色づく感じ、技法もすごいですが、そこにパステルが使われていたと思うと深いロマンを感じます。
15世紀にはレオナルド・ダ・ヴィンチの手記にパステルのつくり方があったとか。
そして、17世紀にはパステルをクレヨンと呼んでいたそうです。
日本に入ってきたときはクレヨンと呼ばれていたのでしょうね。
このことを知ると現代でもパステルをクレヨンと思っている人が多いのがうなづけますね。
ここにパステルという絵具の他とは異なる面も見られます。
水彩画、油絵、またアクリル画のように筆や水や希釈液などを使わずに、デッサンしながら描画もできるという点があります。
(パステルも水を含ませると水彩画のようにもできます)
大量の絵を描けたという面では、パステル絵具などを乾かす時間や手間が掛からないことで作画時間を短縮できたことも推察されます。
まとめ
こうして有名な画家たちが描いたパステル画を見るにあたり、その画家たちの生涯とその作品ができるまでの苦悩や生き様なるものを見ていつしかその中に、その時代に引き込まれていくような感じがしました。
決して生涯通して安寧だったわけではなくて、どちらかというと波乱万丈な人生を送っていた画家が多いと感じます。
年齢を重ねながら作風も変わる、また師匠もどんどん変えていくことで新たな画風に挑戦している、などなどとても興味深いことがたくさんありました。
絵はきれいごとではなくて、今の自分を表現するもので芸術だけど想いそのものなんだなと。
自分の思いを書けば言葉にすれば日記になるけど、ことばがないものはこうして絵になるのかなと。
感動そのものです。
私もこれから自分の思いのありったけを絵に向けていきたいと思うのです。