実はわたしが「パステル教室」の話をすると時々???と「それは何?」という表情をする人がいます。(そうかーパステルは新しい絵画なんだー)と思ったら大間違いです。
なんとパステル画の起源は紀元前9世紀のギリシャ時代までさかのぼるんです。紀元前9世紀、日本は何時代だと思いますか?
調べてみると「縄文時代」でした。
竪穴(たてあな)式住居や、土器や石器などを使っていた時代ですね。この時代を考えるだけでも、パステル画はそれだけ深い歴史を持っているということがわかります。
それではここからもう少しひも解いていきましょう! 19世紀から20世紀にかけてはフランスの画家オディロン・ルドン(ベルトラン=ジャン)や、画家で彫刻家のエドガー・ドガが活躍しています。他にもたくさんの画家がパステル画を描いています。
マネ、ピカソ、ルノワール、ミレー、ムンクなどなどたくさんの有名な画家が描いているのです。 水彩画や油絵で有名なゴッホやムンクもパステル画の作品があります。
パステルという画材の鮮やかな色合い、そして優しい風合い。またグラデーションの作りやすさなど、その使いやすさが人気なんですね"
それではそれぞれの画家の作品もみていきましょう。
ベルトラン=ジャン・ルドン(1840~1916)
ジャン・ルドン(オディロン・ルドン)は、生後2日目に里子に出され親元離れての幼年期少年期を過ごしました。
銅板、石板、木炭画、そしてパステル画。
その画風は、待望の子供(長男)がわずか半年で夭折し、鬱々としたものから、次男が生まれたことで豊かな色彩へと変化しました。
芸術にはその人のその時の感情が反映されることがわかります。
石板画集では夢や無意識の世界に踏み込んだような作品があり、50歳過ぎてから鮮やかな色彩の水彩画や油絵、そしてパステル画などを描画しています。
年を重ねることで描き方が変わったり、対象とするものが変わるということを聴いたことがありますが、有名画家もそうなのですね~
それではジャン・ルドン(オディロン・ルドン)のパステル画作品を見てみましょう。
こちらが、オディロン・ルドン作品 「ヴィオレット・ハイマンの肖像」です。
黒(ノワール)からカラフルな色彩へと変化していったルドンの作品。
髪の毛の一本までが繊細で、優しさがあふれています。
こんなのも見つけました^^
個人的にはこちらの絵も興味惹かれます↓
「起源」というタイトルがついています。
わたしはこの絵を見ると
眉間の奥底にあるといわれているサードアイ(本能)の存在を思い出します。
それでは次の画家さんです。
パステル画の巨匠と言われているドガです。
イレール・ジェルマン・エドガー(エドガール)・ド・ガ (1834~1917)
ドガの興味深い話をいくつか見つけました。
パステル画については、亡くなった父の負債や事業に失敗した兄の負債の返済のため、大量の絵を描かなればならなかったなど、愉しく描くだけではなかったという一面も見られます。
エドガー・ドガはバレエを扱った絵が多く、有名なものとして踊りの花形(エトワール、または舞台の踊り子)などもあります。
その中から今回はこちらの一枚をピックアップしてみました。
エドガー・ドガの作品「踊り子たち」
これがパステル画なんて!!!! さすがパステル画の巨匠と言われる所以です。
そしてもう一つ、日本の浮世絵、葛飾北斎の影響を受けたとも言われています。
パステルと日本画、大きな接点です。
ここからは画家の名前と有名作品をご紹介します。
エドゥアール・マネ(1832~1883)「ベンチにて」
ベンチに座る美しい婦人の横顔をさっさっと描いたのかな。
こちらの絵を見ているとまさに
パステルがデッサンから本格的な画へと両方持ちあわせているとというのが感じられます。
マネといえば、「笛を吹く少年」を知っている人が多いと思います。
名前の似ているモネとの親交もあり、お互いに人物画を描いた仲だといわれています。
肖像画だけではなく、花や果物などの静物画もあります。
一時、「草上の昼食」や「オランピア」などの絵で一部バッシングを
受けたり大変な時もあったようですが、
そこには彼の挑戦的かつ野心的な部分が垣間見れるように感じます。
私がその時代に生きていたら、かなり驚いてドキドキしていたかもしれません。
パブロ・ルイス・ピカソ(1881~1973) 「画家の母」
ピカソがわずか15歳で完成させたピカソの母の絵です。
母の名は「マリア・ピカソ・ロペス」
15歳にしてこの絵・・・やはりすごいですね。
少し浅黒くとも勉強家でエネルギ-も高く強い性格の母の温和な部分を描き出した素敵な絵です。
息子だからこそわかる母の優しい表情。
こよなく愛し、そして尊敬していたのでしょうね。
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841~1919) 「可愛いイレーヌ」
ルノワールは少女の肖像画がとても柔らかい雰囲気で素敵です。
わたしも描いてほしかったと思う人がたくさんいると思います。
「踊り子」なども有名ですね。
ジャン=フランソワ・ミレー(1814~ 1875)「グレヴィルの断崖」
実はわたしが「パステル教室」の話をすると
時々???と
「それは何?」という表情をする人がいます。
(そうかーパステルは新しい絵画なんだー)と思ったら
大間違いです。
なんとパステル画の起源は紀元前9世紀のギリシャ時代までさかのぼるんです。
紀元前9世紀、日本は何時代だと思いますか?
調べてみると「縄文時代」でした。
竪穴(たてあな)式住居や、土器や石器などを使っていた時代ですね。
この時代を考えるだけでも、パステル画はそれだけ深い歴史を持っているということがわかります。
それではここからもう少しひも解いていきましょう!
19世紀から20世紀にかけてはフランスの画家オディロン・ルドン(ベルトラン=ジャン)や、画家で彫刻家のエドガー・ドガが活躍しています。
他にもたくさんの画家がパステル画を描いています。
マネ
ピカソ
ルノワール
ミレー
ムンク
などなどたくさんの画家が描いているのです。
水彩画や油絵で有名なゴッホやムンクもパステル画の作品があります。
パステルという画材の鮮やかな色合い、そして優しい風合い。
またグラデーションの作りやすさなど、その使いやすさが人気なんですね"
それではそれぞれの画家の作品もみていきましょう。
ベルトラン=ジャン・ルドン(1840~1916)
ジャン・ルドン(オディロン・ルドン)は、生後2日目に里子に出され親元離れての幼年期少年期を過ごしました。
銅板、石板、木炭画、そしてパステル画。
その画風は、待望の子供(長男)がわずか半年で夭折し、鬱々としたものから、次男が生まれたことで豊かな色彩へと変化しました。
芸術にはその人のその時の感情が反映されることがわかります。
石板画集では夢や無意識の世界に踏み込んだような作品があり、50歳過ぎてから鮮やかな色彩の水彩画や油絵、そしてパステル画などを描画しています。
年を重ねることで描き方が変わったり、対象とするものが変わるということを聴いたことがありますが、有名画家もそうなのですね~
それではジャン・ルドン(オディロン・ルドン)のパステル画作品を見てみましょう。
こちらが、オディロン・ルドン作品 「ヴィオレット・ハイマンの肖像」です。
黒(ノワール)からカラフルな色彩へと変化していったルドンの作品。
髪の毛の一本までが繊細で、優しさがあふれています。
こんなのも見つけました^^
個人的にはこちらの絵も興味惹かれます↓
「起源」というタイトルがついています。
わたしはこの絵を見ると
眉間の奥底にあるといわれているサードアイ(本能)の存在を思い出します。
それでは次の画家さんです。
パステル画の巨匠と言われているドガです。
イレール・ジェルマン・エドガー(エドガール)・ド・ガ (1834~1917)
ドガの興味深い話をいくつか見つけました。
パステル画については、亡くなった父の負債や事業に失敗した兄の負債の返済のため、大量の絵を描かなればならなかったなど、愉しく描くだけではなかったという一面も見られます。
エドガー・ドガはバレエを扱った絵が多く、有名なものとして踊りの花形(エトワール、または舞台の踊り子)などもあります。
その中から今回はこちらの一枚をピックアップしてみました。
エドガー・ドガの作品「踊り子たち」
これがパステル画なんて!!!! さすがパステル画の巨匠と言われる所以です。
そしてもう一つ、日本の浮世絵、葛飾北斎の影響を受けたとも言われています。
パステルと日本画、大きな接点です。
ここからは画家の名前と有名作品をご紹介します。
エドゥアール・マネ(1832~1883)「ベンチにて」
ベンチに座る美しい婦人の横顔をさっさっと描いたのかな。
こちらの絵を見ているとまさに
パステルがデッサンから本格的な画へと両方持ちあわせているとというのが感じられます。
マネといえば、「笛を吹く少年」を知っている人が多いと思います。
名前の似ているモネとの親交もあり、お互いに人物画を描いた仲だといわれています。
肖像画だけではなく、花や果物などの静物画もあります。
一時、「草上の昼食」や「オランピア」などの絵で一部バッシングを
受けたり大変な時もあったようですが、
そこには彼の挑戦的かつ野心的な部分が垣間見れるように感じます。
私がその時代に生きていたら、かなり驚いてドキドキしていたかもしれません。
パブロ・ルイス・ピカソ(1881~1973) 「画家の母」
ピカソがわずか15歳で完成させたピカソの母の絵です。
母の名は「マリア・ピカソ・ロペス」
15歳にしてこの絵・・・やはりすごいですね。
少し浅黒くとも勉強家でエネルギ-も高く強い性格の母の温和な部分を描き出した素敵な絵です。
息子だからこそわかる母の優しい表情。
こよなく愛し、そして尊敬していたのでしょうね。
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841~1919) 「可愛いイレーヌ」
ルノワールは少女の肖像画がとても柔らかい雰囲気で素敵です。
わたしも描いてほしかったと思う人がたくさんいると思います。
「踊り子」なども有名ですね。
ジャン=フランソワ・ミレー(1814~ 1875)「グレヴィルの断崖」
ミレーのパステル画は約200点とも言われています。
働く農民の生活への関心を農民画として多く制作しています。
農民の生活に向き合いながら、その感じ入るところをあますことなく
描いた彼の独自性は油絵ですが「種まく人」や「藁を束ねる人」、そして「落穂拾い」などから感じられます。
パステルの絵も繊細で素敵ですね。
エドヴァルド・ムンク(1863~1944) 「叫び」
誰もが知っているムンクの「叫び」の4バージョン。
この中の2点がパステルで描かれています。
ムンクは信心深い性格を持つ医者の父のもとに生まれ、早くに母を亡くし、一番に慕っていた姉をも亡くし、身近に「死」を実感したことが生涯にわたって影響していると言われています。
作品「病める子」は複数の作品があり、何十年もかけて制作していました。
まさに亡くなった母や姉を重ね合わせた作品なのでしょう。
自身もリューマチ熱を持ち、また若いときから生への不安を持ち、
いつしか妄想を伴う不安や暴走性も出てきました。
対人恐怖症の発作も出てきたり常に不安や恐怖、ネガティブな感情をもち、その自分自身を絵に投影していたかのように感じます。
最後は自画像を描き、満80歳、この世を去った最後の日、ムンクは愛読書「ドストエフスキーの『悪霊』を読んでいたそうです。